2021/01/12
『糖質制限の落とし穴☆。.:*・゜』
現在、糖質制限ダイエットについては、専門家の間でも肯定派と否定派、真っ二つに意見が分かれています
京都大学大学院の森谷敏夫人間・環境学研究科教授はこう警鐘を鳴らしています
『糖質は摂らないほうが良いと言う医者がいますが、これは大きな間違い。そもそも医学部には栄養学を学ぶ機会がないので、食生活に関する知識が不足している医者が多いんです。ラットの実験では糖質を摂らなくても問題ない事が証明されているので、多くの医者は人間の体にも当てはまると言うのですが、それは無理がある。ラットと人間では脳の大きさが全然違うんですから。
言っておきたいのは、脳を動かすエネルギーは100%、『糖』だということです。炭水化物を食べずに、脳を正常に保つためには、一日に大量のたんぱく質や脂質を摂らなければなりません。数kgもの肉を食べ続けることは現実的じゃない』とのご意見です
とはいえ、痩せれば血糖値も下がり、健康になるのではないのでしょうか?
いえ、痩せたのは脂肪が落ちたからではなく、体内の水分が無くなっただけなのです
糖エネルギーが不足すると、それを補うために、筋肉を分解して(糖新生)アミノ酸に変えて脳に送ります
その時に水分を使用するので、体重が落ちるのです
減ったのは水分子を含む貯蓄糖のグリコーゲンや重たい筋肉、炭水化物にくっついた水分子です
与えない単なるデトックス(水断食や引き算のみ断食)は、ドライフラワー状態になります
でも脂肪は減っていない……
ということになります
たくさん炭水化物(糖質)をとっても肝臓で10グラム以上の脂肪は作れません
糖質を制限して、毎日100gの筋肉を失うなら可能ですが、危険です
医学部に4~5日間炭水化物や糖質を抜けば、ケトン体をエネルギーに変えるシステムに切り替わりますが、血液や体液が酸性になるだけではなく、緊急事態のエネルギーでは長く正常な体は保てず、脳や心臓がダメになってしまいます
脳は400キロカロリーの糖質を利用します
脳が小さなラットさんとは違う生き物です
更に、糖質利用の内訳は脳が2割、筋肉が7割です
ここ20年のデータで、一日60パーセントの糖質摂取者の死亡率を1とすると
男性は1.5倍、女性は1.35倍に死亡率は上がります
?糖尿病になる過程は
①糖代謝(筋肉)異常
筋肉にあるAMPキナーゼが活性化してグルコーストランスポーターが働き糖質が運ばれ利用でき、インスリンに頼らず糖代謝できるはずが、できなくなる
②慢性炎症
肥満、脂肪細胞などから、マクロファージが湿潤してきて、炎症性の血液が巡り、結果、血管の内皮細胞が固くなっていきます
③リーキーガット(腸壁からの菌漏れ)
これは糖尿病にかぎらず、癌、リウマチなどの自己免疫疾患の方が、血液の中に細菌が見つかっている……状態です
腸(=血液、ホルモン、脳など全体に繋がる人の根っこ)の悪さです
基盤の立て直しがないと柱はたちません
追伸……
がん闘病中の方に、糖質制限もよく聞きますが、3パーセントのがんが糖質を食べて増殖するからと生命維持に必要な97パーセントの生命現象(本体)を無視して糖質制限は危険に想います
生命現象が落ちている際に、がんという木だけ見て森を見ずなのは危険に想います
食べられなくなり、吸収できなくなった時のプロセスは固形がダメになり、液体すら拒否し始めます
ご存知でしたか
その時に固形で挑戦はしない
消化に極力、生命エネルギーをとられない
山をこえるまでの判断は大切
そんな領域にくれば
液体ですらまとめて挑戦はしない
30分おき、1時間おき……時間を稼ぐために
24時間を使います
そして、一番重要なのは
がんの喜ぶ糖質をわざわざ選んでなどの挑戦はしない
ただ、それだけの事です
可能性を極限に上げたい時、木だけ見ない
切り取った偏った学問になど左右されない
コントロールされた対症療法
治さない効かせるだけの医療にも左右されない
ただ、それだけの事です