2021/10/12
【すだちの効果・効能】
スダチチン:糖尿病やがんの予防・改善
スダチチンはすだちの果皮に含まれる成分で、ポリフェノールの一種です
近年の研究では、スダチチンには糖質の代謝を助けて体重増加を抑制したり、がんの発生を抑制したり、といった作用があり、糖尿病やがんなど生活習慣病の予防・改善に効果が期待できることがわかっています
ビタミンC:免疫力の向上・美白効果・貧血の予防と改善
すだちにはビタミンCが豊富に含まれており、含有量はレモンの1.1倍です
ビタミンCは水溶性のビタミンで、強い抗酸化作用を持っています
この作用により、活性酸素を除去して細胞の老化を防いだり、免疫力を高めて感染症を防いだりします
また、シミやそばかすの原因となるメラニン色素の発生を抑制する働きもあり、美白効果も期待できます
鉄の吸収を助けて貧血を予防・改善するのも、ビタミンCの特徴的な効果のひとつです
ビタミンA:目の機能を改善する
すだちには、レモンの約20倍ものビタミンAが含まれています
ビタミンAは視機能改善に効果的な栄養素で、目の機能を改善する、夜間の視力を維持する、目や皮膚の粘膜を構成する「上皮細胞」の生成に関わり免疫機能を正常に機能させる、などの効果があります
ビタミンE:生活習慣病の予防・改善
すだちの果皮に多く含まれているビタミンEは、強い抗酸化力と、過酸化脂質を抑制する力から、老化を防ぐ「若返りのビタミン」として知られています
ビタミンEを摂取することで、ストレスなどによって発生し生活習慣病の原因となる活性酸素を抑制したり、脂質の酸化の原因となるフリーラジカルを排除したり、血の巡りを良くして冷えや頭痛を改善したり、などの効果があります
クエン酸:疲労回復・食欲増進
すだちの酸味成分であるクエン酸は、疲労回復効果の期待できる成分です
運動などをして疲労がたまると、乳酸が体内に多く溜まった状態になります
クエン酸は代謝回路であるクエン酸回路を活性化させて乳酸の生成を抑制する作用があり、結果、疲労回復効果が得られるのです
また、そのすっぱさで唾液や胃液の分泌を促し、食欲を増進させる効果もあります。すだちは、夏バテなど食欲が低下する際に最適な食材と言えるでしょう
【すだちの保存方法】
すだちは、常温で放置しておくと風味が抜けて黄色く変色してしまいます
すだちの最適な保存温度は7〜8度なので、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう
冷蔵保存
冷蔵保存する際はまず、すだちの表面についている汚れや水分をキッチンペーパーで丁寧に拭き取ります
その後、2〜3個まとめてポリ袋に入れて口をしばり、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう
冷蔵保存での保存期間は、およそ1ヵ月です
冷凍保存
長期保存したい場合は、冷凍で保存しましょう
すだちを優しく水洗いし、キッチンペーパーで丁寧に水気を拭き取ります
横半分にすだちをカットしたら、切り口をぴたりとラップで包み、冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫で保存します
冷凍保存での保存期間は、およそ2ヵ月です