2026/01/28

【禁煙指導認定薬剤師です】
禁煙は健康改善、経済的メリット、生活の質の向上など多くの利点があり、自力で成功させるには禁煙理由の明確化、禁煙日設定、周囲への宣言、吸いたくなる状況の回避と代替行動(深呼吸、ガム、歯磨きなど)、禁煙外来の利用が効果的です
ニコチン離脱症状のピークは2~3日目で、その後徐々に軽減し、医療機関での治療は成功率が高く、保険適用となる場合もあります
▽禁煙のメリット
健康改善: 20分で血圧・脈拍が安定し、数日で味覚・嗅覚が改善
1年で肺機能が向上し、長期的にがんや心疾患のリスクが非喫煙者に近づきます
生活の質向上: 顔色・胃の調子が良い、目覚めが爽快、家族との関係が良好になるなど、実感できる変化が多いです
経済的メリット: タバコ代の節約になります
▽禁煙成功のコツ
明確な目標設定: なぜやめたいのか理由を書き出し、禁煙開始日(誕生日など覚えやすい日)を決める
周囲への宣言と協力依頼: 家族や友人に宣言し、サポートを求める
物理的な環境整備: タバコや灰皿を処分する
吸いたくなる状況(トリガー)の把握と対策:起床時・食後など吸いたくなるタイミングで、歯磨きや深呼吸、軽い運動をする
吸いたくなったら数分で収まるので、ガムを噛む、水を飲むなどして乗り切る
禁煙補助薬の活用: 離脱症状が辛い場合は、ニコチンパッチやガムも有効
段階的な目標設定: 3日、1週間、2週間と短い期間で区切り、達成感を積み重ねる
▽医療機関の利用(禁煙外来)
自力で難しい場合、禁煙外来は成功率が高く、保険適用(条件あり)で治療を受けられます
ニコチン依存症の治療として、医師のサポートを受けながら禁煙を進められます
▽失敗しても諦めない
一度失敗しても落ち込まず、原因を分析して次の挑戦に活かすことが重要です
禁煙に遅すぎることはありません
▽電子タバコ
電子タバコには、ニコチンの有無にかかわらず、健康被害を引き起こす懸念があります
販売開始からの研究期間が浅いため、長期的な健康影響はまだ完全には解明されていませんが、現時点でも複数の有害性が指摘されています
▽電子タバコの主な健康影響
有害化学物質の吸引: 電子タバコの蒸気(エアロゾル)には、ニコチン、プロピレングリコール、植物性グリセリン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、ニトロソアミン、重金属などの有害化学物質が含まれています
肺への影響: 慢性的な使用は、肺の損傷や肺気腫のリスクを高める可能性があり、急性肺障害を引き起こし、死亡に至るケースも報告されています(主にニコチン含有製品による)
ニコチン依存症: 日本国内で販売されている電子タバコはニコチンを含みませんが、個人輸入などでニコチン含有製品を使用すると強い依存性があります
免疫力の低下: ニコチンを含まない製品であっても、加熱によって発生する有毒ガスにより肺の免疫細胞が減少し、かぜや肺炎のリスクが高まる可能性が指摘されています
受動喫煙(二次曝露): 喫煙者の呼気には有害物質が含まれており、周囲の非喫煙者が気分不良などの症状を訴えるケースも報告されています
そのため、電子タバコの二次曝露も容認できないとされています
▽WHOや公的機関の見解
世界保健機関(WHO)や日本の厚生労働省は、電子タバコの安全性は確立しておらず、健康影響に懸念があるとしています
厚生労働省は、電子タバコを使用して呼吸困難や胸痛などの症状が出た場合、直ちに使用を中止し医療機関を受診するよう注意喚起しています