2019/12/01
こんにちは、いずみ薬局です? 大きな病気をしてから慌てて病院で診察してもらうのではなく、その前の段階であなた自身があなたの主治医となって未病を治すことができるようになれば素敵ですね 難しいことではないのです 湯液は漢方薬のこと 鍼灸は針やお灸のこと 按摩は体を揉んだり、さすったりして調子を整えること 導引は体操、呼吸法のこと養生は食養生などを含む生活指導などが含まれます これらをトータルで行う治療が東洋医学です 診断は見る・嗅ぐ・聞く・触ると全て五感を使って行います 診断方法は四種類で四診と言います 望診は顔色や舌の状態を見て診断する 聞診は声や体から発する音を聴く、匂いをかぐ 問診は問いかけて答えてもらう 切診は患者さんに触ってする診断、お腹を触ったり脈の状態を見ることです この中で舌診は見てする診断ですから、望診に含まれます 東洋医学では、舌はその人の体質や内臓の状態を映し出す鏡だと考えられています 舌にはツボや経路と言われる気の通り道がたくさんあり、内臓をはじめ体の内側の状態が舌に現れるのです 簡単に言えば私達の体の構造は口から肛門までが繋がった一本の管だと言えますその部分部分で機能別に口から喉・胃・小腸・大腸・そして肛門と色々な名前が付いていますが構造的には繋がった一本の管であることには変わりありません そして、その一番先端にあるのが舌なのですね だから舌は内臓に直接繋がった、リトマス試験紙やインデックスのような存在なのです 舌は本体の舌身とその上を覆う舌苔に分けられます それぞれに分かることが違い、舌身からは体が冷えているか熱いか、栄養状態、内臓の働きを見て、舌苔からは胃腸の状態、病気の進行、病気の深さを知ります 舌の色 舌の形や状態 舌の苔の色や状態 舌の裏の静脈の状態 ここで、実際に見てみましょう! 舌を見てもらったこと無いと想いますが? 洗う前の朝イチで確認を? 表面の色ですが 白、赤、黒、黄色? 舌の厚みは薄い、分厚い? 大きい?小さい? ブツブツがあったりする? 舌の裏は赤?青? 舌を出すと震える? 舌は傾く?真っ直ぐ? 歯の型が舌の周辺にある?なし? 舌の表面にひび割れがある?なし? また、みて欲しいがありましたら、写真、詳細をお伝えくださいね? ~おまけ~ 舌の体操で口の中のツボを刺激する方法をお教えします まず舌の体操を始める前に舌の正しい位置を知っておきましょう 舌の先を上あごにつけたところが正しい位置です 実際に試してみると呼吸がラクで口元が締まる感じがしませんか よくわからない人は鼻をつまんで口を開けてみましょう この状態で呼吸ができなければ舌は正しい位置にあります もし呼吸ができたならば、舌が口の中で落ちている低位舌の状態ですから元々の癖や筋肉が衰えて舌が喉の奥に落ちてしまいこの位置に舌があると、口呼吸になりやすく呼吸が浅くなるのはもちろん、いびきや不眠、2重あご、口臭など美容や様々な病の原因になります ?ツボ押しした体操のすすめ 美容体操にもなっている舌の口の唾は大きく、2種類、口の中と歯茎のツボに分けられます体操と口の中にあるツボを刺激する東洋医学の理論をミックスしたものです ツボ押しの効果、正しい鼻呼吸、脳の活性化、唾液が良く出て消化がよくなる、小顔になる、二重あごの解消、老化防止、滑舌が良くなると言った効果が期待できます ツボは大きく、口の中と歯茎のツボに分けられます 歯茎には、上顎、下顎に20ものツボがあり これに、口の中にある舌で触れるツボを合わせると、26箇所もツボがある宝庫なのです こうしたツボの他にも舌や口の中には神経細胞がたくさんあるので、舌を動かすことで神経が刺激され脳が活性化するので老化防止に役立ちます 女性はもちろん、男性も気になる顔のたるみ、ほうれい線にも効果があります 顔には表情筋と呼ばれる約30種類の筋肉があるのですが、この筋肉が衰えてくるとたるみや、ほうれい線となって現れてきます 舌はこの表情筋と繋がっているので舌を動かすことが表情筋のエクササイズになり、シワやほうれい線、口元のたるみや二重あごを防ぎ、小顔効果にもなるに繋がる訳です また舌は動かすことで唾液の分泌が良くなることも見逃せません 意外に知られていませんが唾液は食べることを助けてくれてるのはもちろん口内環境を整えています 特に口の中を中性化することで食後に歯の表面が酸性化して柔らかくなるのを抑えて歯を守ってくれています 更に唾液はカルシウムを補ってくれるため柔らかくなった歯を修復してくれているのです ただこうした働きには時間がかかるのでしっかり働いてくれるためは口内環境を整えておいた方が良く、そのためには唾液がしっかり出ていることが大事になる訳です 口臭予防にも効果があり、特に口臭が気になる人は要注意、口臭の原因はこちらの中が乾いたドライマウスにあることが多いので、舌体操で大凶を出すことで口臭予防になる訳です こうして見ると、舌を動かすだけで健康美容はと様々な効果があることが分かりますね ?ツボ押し、舌体操やってみる! ①舌を大きく前に出して引っ込めることを3回繰り返します 舌は内臓に繋がっているので、これだけで内臓がリラックスします ②大きく出した舌をゆっくり左右に3回動かします ここまでが準備体操です ③口を閉じた状態で舌で歯茎をなぞるようにゆっくり舐めます 右回転左回転をそれぞれ一周8秒くらいかけて3回ずつ行います この時、しっかり歯茎のツボを刺激するためにできるだけ強めに舌を押し付けることがポイントです コツは舌先だけで押そうとしないで根元から下を伸ばすことでしっかり舌に力が通ります また呼吸も鼻でしっかり行いましょう 刺激が物足りないと感じた方は1度舌体操が終わった後で指で押すのがオススメです ただしあまり強く押さず、軽く刺激を感じるくらいでokです また舌が届かない 奥歯の方も指で押すといいですね 歯茎のツボが終わったら次は口の中のツボです ④押す順番は、懸命、上顎、右の頬裏、唇裏、左の頬裏、懸命、上顎の順番で3回、それぞれのツボを舌先で押します 最後は舌のツボを擦るように刺激して終了です ※舌体操は舌診の後で行います ?舌ケアのすすめ 舌の体操が終わったら最後は舌のケアです 舌の診断で大切な舌の苔ば、実は臭いが付きやすく口臭の原因になります 市販の歯ブラシで舌を擦る方もいらっしゃいますが、実はそれでは逆効果 舌苔には舌の表面を保護する大事な役割がありますので、取りすぎると口内環境を壊してしまい、逆に苔がつきやすくなり、口臭の原因になってしまうのです 市販されている舌ケア用のアイテムを使うのが一番ですが、意外にオススメなのがカレースプーン優しくこすればこれでも十分です また『クオリ酵華』を少し舌に垂らすのもおすすめです 更に舌の診断を深くするために、東洋医学の基礎をご紹介します 土台となるという考え方に陰陽と5行思想があります 陰陽を簡単に言えば全てのものをとりあえず二つに分けて整理してみようという考えです 例えば、男と女、夜と昼、下と上、寒いと熱い、暗いと明るいといった具合で、これを人の体や病気にも当てはめ、背中は陽で、お腹は陰、赤い顔は陽で、青白い顔は陰、暑がりは陽で冷え性は陰、赤い舌は陽で熱を持った状態を言い、白い舌は陰で冷えてる状態を言います ここで大事なのは二つのものを比較して分けたもので、このバランスが程よくとれていることが良い状態、中庸が理想の状態といいます これを舌に当てはめると赤くもなく、白くもない程よいピンク色が重要、つまり健康な状態になる訳です 次に5行思想は世の中の様々なことを自然界の五つの元素、木火土金水に当てはめて考えるものです 木 肝の舌 両サイドが赤や紫っぽくなっていたり、血豆のような血腫が出来ているのが肝や胆に負担がかかっている疑いがあります 考えられる原因はストレス飲酒が多すぎる起こっていることが多い寝不足月経前であることです 火 心の舌 舌の先端が心の状態が反映されやすい部分なのでこのエリアが赤くイチゴのようなブツブツがあったりする時は心が熱を持った状態です 考えられる原因は風邪などの感染症や炎症、睡眠不足で身体に熱がこもっている過労で血行が異常になっている場合 土 脾の舌 舌の中央が赤い時はおへそ周りに位置する脾臓や消化器全体に負担がかかっていることを表しています 考えられる原因が食べ過ぎ、考えすぎ、怒っていることが多い、寝不足、月経前です 金 肺の舌 舌の先はお腹の上半分にある、心臓や肺の状態が反映されやすい部分です このエリアが赤い時は心や肺が熱を持った状態です 考えられる原因として、風邪などの感染症や炎症を不眠で体に熱がこもっている時、過労で血行が異常になっている場合、このエリアにブツブツができることがあります 水 腎の舌 舌の根元は下腹部にある腎臓の状態が反映されやすい部分です 舌の根元だけが特別に変化することは少ないのですが、病が深くなると舌の根元部分に症状が現れます 考えられる原因として、慢性化した病気、強い冷え、泌尿器系の病気、寝不足、月経前です 5行思想で見る舌はいかがだったでしょうか それぞれの症状が体はもちろん心や生活に関連していることがわかって、生活全体を振り返ることができたのではないでしょうか お役に立ちましたら幸いです?