2020/04/25
こんにちは。
今日は同じ物を食べて味覚が違うのにはどういう訳があるのかについてお話します。
いつも血液の中のシグナルですよとお伝えしている通りなのですが、詳しく説明してみます。
食べ物の味は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つの『基本味』に分類されていて、辛味や渋みも広義では味ですが、味を感じる仕組みが異なるために基本味とは異なり分類されています。
口の中で食べ物が咀嚼されると、食品の組織が破壊され、それが唾液と混ざり、食品成分中の分子やイオンが溶出してきて。これらの化学物質が舌にある「味蕾」で感知されると味を感じるとのことが分かっています。
味蕾は、舌表面にあるざらざらした突起のくぼみにたくさん分布していて蕾のような形をしています。
味蕾は舌以外に、軟口蓋や頬の内側にもあり、以前からお伝えしておりますように『三つ子の魂百まで』ということわざのように、3年経たないと育たないと言われる腸にあるセンサーがある場所『基底顆粒細胞』にも似ていますね。
そして、食べ物や飲み物に含まれる化学物質を感知すると、電気信号となって脳に伝わり、甘味や酸味、塩味などの味を感じます。
少し前までは「甘味は舌の先端で」「苦味は舌の奥で」などと、舌の異なる領域で味を感じる「味覚地図」の存在が信じられていましたが。
現在では、ひとつの味蕾ですべての基本味を感知するという仕組みが明らかになっているようです。
酸味は、酢酸やクエン酸などから生じる水素イオン、塩味は、ナトリウムイオンなどの金属系陽イオン、苦味は、カフェインやキニーネなどアルカロイド系物資、旨味は、グルタミン酸ナトリウムやイノシン酸ナトリウム、甘味は砂糖や人工甘味料を感知。
でも、正常な状態ででしょうから。。
?酸味は新陳代謝の促進と腐敗のシグナル。
?塩味は体液バランスに必要なミネラルの供給という特徴を持ち。
?苦味は毒物の警告と「良薬は口に苦し」ということわざにもあるように、少量なら薬になるものの判断。
?旨味は生物に不可欠なアミノ酸や核酸の供給
?甘味はエネルギー源だそうです。
その方の今に合わせたメッセージが血液、細胞レベル、分子レベルで味覚により、不足などのシグナルを促してくれるカラダって神秘ですね。
私たちは食べ物を食べると味を感じます。
「おいしい」と感じれば食べ続けるし、「まずい」と感じれば食べるのをやめてしまいますが、命がけで食べ物を探していた私たちの祖先は、味覚など五感を発達させることで食べてもいいのかどうかを判断してきたのでしょうし。
今は血液の体力がないから、どうにかその方を守ろうと内から細胞たちが伝えてくれるメッセージとなり、味覚は生きていく為の重要な感覚なのでしょうね。
あと、食べ物に存在する香りや液質の中にあるエクソソームという情報が舌の味覚と反応し合っているのだとも個人的には感じます。
良い食環境から良い血液が生まれます。
それだけでもありませんが、カラダのシグナルは常に感じて早めのメンテナンスをしていくに限ります。
いつもお読みくださりありがとうございます。
皆さま、お元気でいらしてください。
ご不安なことがございましたら、いつでもご連絡ください。
いずみ?
~追記~
違う角度から言いますと。
酸っぱく感じる人は、酢の物を最近食べてない人でしょうね。
酸味のあるものをとっていない人は、腸内細菌の発育にも違いが出てくるかと想いますし。
黒酢を毎日飲んでる人は、酸味をそんなに感じないように。
果物をお疲れの時に食べると苦く酸っぱく感じ、体調が良いと甘く感じられたり。
糖質度57%前後の大高酵素は原液で飲めば、普通に甘さを感じるはずで、ハチミツは約66%でしたかね。
それを舐めれば、普通は甘いでしょうが。
糖尿病を気にしてる人は、より甘さに敏感になってるので、すごく甘さを感じるかも知れませんよね。
血液の質以外に、脳の鋭敏度、匂い、視覚や意識、先入観も含めると様々でしょうが。
その方の今のシグナル、メッセージだけではなく、何十年の間、何を食べてきたのかが、問題なんだとも想います。
中火、中火以下で調理し、栄養壊さず食を大切にしているとお出汁も良く出ますし味覚も鋭敏になり薄味傾向にもなれますから。
味覚と感度。
お刺身に醤油をたっぷりかけないと満足しない人がいるように。
イワシのフライにソースをたっぷりかけないと満足できない人のように。
食べてきたもので、影響を受けることも、結構ありますから、普段のお食事、調理法などと今の体調、出来上がっている体質とであらかじめお話しあえていますと。
正しい感覚を取り戻す過程で変わる喜びを感じられやすいと考えます。
必要がありましたら、ご相談くださいね。
いずみ?