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?第十四章【体調と免疫系の繋がり、そして引き起こされる病気との関係について】

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?第十四章

【体調と免疫系の繋がり、そして引き起こされる病気との関係について】

?白血球膜上に自律神経レセプターがある

体調と免疫系の繋がり、そして引き起こされる病気との関係を科学的に考えてみましょう

心配事があったり、無理して遅くまで仕事をすると体調が優れない、胃の動きが悪くなる、元気が出ない、経験的にこのような時、身体の抵抗力が落ち、ある人は病気になったりすることを誰でも知っていると思います

一言で言うと白血球も身体のほかの細胞と同様に自律神経レセプターを膜上に持つために、体調の変化が自律神経を介して白血球に直接影響を与えていたのですね

もう少し具体的に言うと、顆粒球がアドレナリン受容体を持ち、リンパ球がアセチルコリン受容体を持っているために、交感神経緊張状態で顆粒球が増加し、逆に副交感神経優勢の体調でリンパ球が増加するという流れ

?驚いたことに‼️

『低気圧がきてお天気が悪くなると、2~3日のズレがありますがリンパ球が増加し、逆に高気圧がきて天気が良くなると顆粒球の増加』が起こっているようです

日中は交感神経優位で脈拍が多く、夜間は副交感神経優位になり、脈拍が少なく呼吸数も同様に

気圧の変化によってこのような基本的リズムは変わらないのですが、自律神経が影響を受けてベースラインが変化しているという作用です

低気圧(酸素分圧の減少)になった時、我々の身体は代謝を抑制して対応しているということになります

つまり、酸素が少なくなると呼吸数や脈拍を増やして対応するのではなくて、ゆったりして時が過ぎるのを待つという反応(副交感神経優位)が起きているのです

逆に高気圧(お天気→酸素分圧の上昇)がくると生物は巣から出て『えさとり行動』を開始する体調(交感神経優位)に

↓↓↓

つまり……

【高気圧→交感神経優位→顆粒球増加】

【低気圧→副交感神経優位→リンパ球増加】


?白血球の変化と病気

顆粒球は細菌の貪食を行いますが、その際放出される活性酸素は細菌処理と同時に組織破壊を引き起こす力を持っているため、交感神経緊張状態で顆粒球増多の背景があると、組織障害が引き起こされます

顆粒球の増減はいつも全身反応として現れるのであらゆる組織が標的になる可能性を持っていますから

その引き金を引くのは常在菌でも十分ですし、顆粒球は交感神経支配を受けているので高気圧の他、過労や精神的ストレスでも顆粒球増多がもたらされ組織障害が引き起こされる流れに

逆に、リンパ球の過剰反応でもあるカタール性炎症として漿液性の炎症が引き起こされ、この反応は、プロスタグランジン産生を伴い発熱を引き起こすことも多いです

一方、周りに特別な抗原が存在すると特定のリンパ球クローンが活性化され本格的アレルギー反応となります

リンパ球は副交感神経支配を受けているので、低気圧の他、排気ガスの吸入、肥満、運動不足、ゆったりの体調でリンパ球増多がもたらされ、カタール性炎症やアレルギー反応が増幅されます

 

?虫垂炎では、驚いたことに!!

顆粒球の細胞質内にも顆粒球の周りにも細菌は存在せず、自ら組織破壊を行っているということ

虫垂の中腔は常在菌がいる場所なので、その産生物質が顆粒球を活性化している可能性はありますが……

言いたいのは、交感神経刺激があると骨髄での産生刺激となり、全身反応として顆粒球の増多がくることであり、また成熟顆粒球の寿命は2日と短いので、増加したから顆粒球は活性酸素を放出しながらアポトーシスで死滅していくことです

容赦なく破壊します

さらに寿命が二日故に50パーセントは毎日新しいものと置き換わっていることにも注目をしたいです

骨髄の顆粒球産生に大きな能力が与えられているのですね

精神的ストレスのある人、長時間労働の人、鎮痛消炎剤を服用している人などは交感神経緊張状態に陥り、白血球の総数の上昇(>6000/m㎥)と顆粒球比率の上昇(>70%)がきます

リンパ球の寿命は平均7日間という長くて、また総数が比較的安定なのでゆっくりと比率の低下として現れてくる危険信号とわかってほしいです

カタール性虫垂炎の組織を見て重大なことは?

粘膜に一般的な風邪の原因となるアデノウイルスが検出されることです

風邪で扁桃腺をはらしているような時は、お腹の扁桃(虫垂)も炎症を起こしていたということ

風邪をひくとウイルスによるカタール性の炎症がまず起きて、鼻水が出ます

分泌現象は副交感神経優位であり、リンパ球の反応が分泌(漿液性)もたらし、この副交感神経刺激症状が徐脈をもたらし、だるさを作ります

虫垂もカタール性炎症を起こしていることでしょう

風邪が治ることになると副交感神経優位から交感神経優位の状態に移ります

これは、自律神経のリバウンド反応のためです

元気が出て分泌が抑制さされ、顆粒球の反応に移ります

つまり、黄色い(化膿)は硬くなっていきます

高気圧は無理をするなどのある刺激が上乗せされると、壊疽性虫垂炎として切り取られることにもなります


【お店のコメント?】

このバランスを毎日コツコツ保つことが大切ですよね

体内に免疫学習システムを作り、そこを賢く育てていきたいものです

つづく……

令和4年4月12日
いずみ?.*