2022/11/26
【最新の睡眠科学 Part1】
認知症予防のために、今現代の最新医学をもってしても、ひとたび認知症を発症してしまったら治すことはできません
これが、今の医療ですよね
しかし、さまざまな研究によって、そのリスク要因は徐々に明らかになってきています
いまの私たちにできることは、その発症の危険因子となるものを排除すること
そして正しい生活習慣を、40代、50代から身につけておくことが何よりの認知症対策となります
『認知症にならないために、今から意識すべきこと6カ条』
その1.
運動習慣と認知症の関係
歩幅と歩行速度が認知機能と相互に関連している、というデータがあります
また、筋肉を鍛えることで脳の認知機能や記憶力が改善することも明らかに
『筋肉を鍛えると筋肉で作り出される神経伝達物質が脳に運ばれ、BDNF(脳由来神経栄養因子)が作られます
BDNFとは脳を成長させる肥料のようなもの
この肥料の働きにより、脳内の神経細胞が増え、脳機能の衰えを改善することができるのです』
運動習慣は、認知症の危険因子である糖尿病や高血圧などの生活習慣病を予防・改善するのにも有効です
また、加齢により骨や筋肉、関節などが衰え、運動機能が低下した状態であるロコモティブシンドロームは認知症のハイリスク要因のひとつ
ロコモティブシンドロームを予防するためにも運動習慣を身につけ、習慣化することが非常に重要です
その2.
睡眠と認知症の関係
アルツハイマー型認知症の原因とされる脳の老廃物アミロイドβは、睡眠中に脳脊髄液によって脳の外へ排出されることがわかっています
つまり、睡眠中は脳にとってのごみ出しの時間
アミロイドβの蓄積を防ぐためには、十分な睡眠時間と質のよい睡眠が大切なのです
『日本人の平均睡眠時間は先進国のなかでもトップクラスの少なさです
高齢化が進むなか、睡眠時間の改善は急務です』
睡眠の質を低下させる大きな要因といわれる、睡眠時無呼吸症候群にも要注意です
『就寝中に息が止まると、全身の組織はもちろん脳も酸欠状態です
これが数十年積み重なると認知症につながるといわれています
70代、80代になって後悔しないように、いまのうちから、細胞の解毒や酸欠を避けるメンテナンスを睡眠時間の確保と共におすすめします』
脳の食べるエネルギーは糖質です
糖質制限とは怖いお話ですね
糖尿病も糖質制限ではなく利用出来るカラダにするのが根本的な改善
3パーセントのガンに糖質制限しても、97パーセントの生命現象はどうするのでしょうか
選択するものがあるかないかで、明暗がわかれます
その3.
食事と認知症の関係
多様な食品を組み合わせたバランスのよい食事こそが体全体を健康に保ち、ひいては脳の健康につながります
そのなかであえて注目したいのが、抗酸化物質
『生命活動を行ううえで必ず発生し、あらゆる病気の元凶とされるのが、フリーラジカル
認知症も脳内で発生したフリーラジカルが神経細胞を傷つけて脳の萎縮を促すと推測されており、アルツハイマー型認知症の原因といわれるアミロイドβが脳に蓄積する背景にもフリーラジカルが関わっている可能性が示唆されています
フリーラジカルを排除する体に備わった力は加齢とともに衰えていくため、このフリーラジカルを排除する働きをもつ抗酸化物質を多く含む食品(野菜や果物、豆類、胡麻など)を日々の食事で積極的に摂ることが認知症予防となります
その4.
聴力と視力と認知症の関係
難聴の人は、ない人に比べて認知症発症のリスクが1.94倍も高いことがわかっています
『音を聞き分けているのは耳ではなく脳や意識や血流です
難聴になると脳に伝わる電気信号があまり入らない状態になります
刺激が少なくなることで脳が働く機会が少なくなり、認知機能の低下へとつながって、認知症の強力な危険因子となることがわかっています』
と同様に、視力も重要です
『人は情報の多くを見ることから得ています
近くも遠くもぼんやりしか見えないような視界で過ごすことは、認知機能の低下に直結します
相手の表情が見えないと自分も無表情になり、人との交流も疎かになっていきます』
補聴器も遠近両用眼鏡も、矯正用具を使いこなすには適応力が必要で、認知機能が低下してからでは使いこなすことはできません
そして使いこなすのにはトレーニングを要します
腎臓や肝臓や脳などをケアするいずみの方法もありますが、まずそのメカニズムを知っていただくことで、シグナルやメッセージの意味に気付けます
将来の認知症リスクは大きく変わります
糖尿病やガンの方、その予後に強く連動しているのが認知症ですが、結局、血液の中身を細胞は伝えています
その5.
唾液の量と質と認知症の関係
口腔内の歯周病の原因菌が脳の中に入り込み、アルツハイマー型認知症の発症を促している可能性については知られるようになってきました
その歯周病菌に対して抗菌作用を示すのが、唾液
『唾液中には、ウイルスや細菌の繁殖を防ぐIgA、脳や体の細胞の栄養源となるグロースファクターなど、判明しているだけで100種類以上の健康維持に必要な成分が
なかでも注目されているのが、脳の神経細胞をストレスから守り、脳神経細胞の栄養となるBDNFという成分です
記憶を司る脳の海馬で多く見られ、脳のストレス耐性を強化し、認知症で減少します
唾液腺からも分泌されているこの成分は、咀嚼することで唾液量が増えると同時に、BDNFの産出が促され、唾液中に多く分泌され、唾液の質も高めます
唾液中のBDNFは脳へ移行することが知られているので、認知症の予防が期待され研究が進んでいます』
女性は閉経後、唾液の量が減少しますが、水分をこまめに摂る、よく咀嚼する、耳下腺マッサージをするなどの唾液力を高めるセルフケアで歯周病を予防して、認知症をはじめとしたさまざまな全身の病気の予防につなげていきましょう
その6.
毛細血管と認知症の関係
アルツハイマー型認知症は、脳のアミロイドβの蓄積が原因とされていますが、近年、脳の血液脳関門を形成している毛細血管のゴースト化(血管内皮細胞の機能低下)との関連が指摘されています
毛細血管がゴースト化すると、毛細血管の血管内皮細胞から大切な血液成分が漏れやすくなります
さらに、アミロイドβの回収や排出が滞るようになり、脳内にアミロイドβが過剰に蓄積してしまうのです
この毛細血管のゴースト化を防ぐには、毛細血管の構造を維持していくことが必要
そのためには、血液の質を上げ、血管をしなやかにし、血流をアップすること
解毒機能
↓↓↓
造血機能
↓↓↓
血流機能
具体的には、バランスのよい食事、運動の習慣化、睡眠が大切
今はそれを単に足しても少し良くなり完全でないのは、カラダのオートファジー力を発揮する工場自体が閉鎖していることが原因です
ですから、日頃から細胞のメンテナンスをしている方とそうでない方のスタートラインが違ってくる訳です
いずみのメンテナンスと共に、必要なケアを知っておいてくださると安心です
毛細血管の細胞は壁細胞(外側)と内皮細胞(内側)の2重構造になっており、この2つがぴったりと密着することで毛細血管のゆるみや隙間ができないようにしています
この2つの細胞を安定化させるように働くのが、Tie2(タイツ―)という酵素
このTie2を活性化するためには?
もちろん食物酵素を多量に飲んでも、体内酵素はまた別ものですから、自ら産生できる、無駄遣いしないカラダ作りが基本となります
いずみへのご相談をお考えの方にお役に立てましたら幸いです
皆様、いつもありがとうございます
令和4年11月24日
いずみ?.*