2026/01/29

【血液に入ったがん細胞の99%は過酷な環境で、本来生き残れないはずなのです】
血液に入ったがん細胞が、別の臓器に定着して転移巣(転移した癌の塊)を形成するまでには、いくつかの複雑なステップを踏むということを忘れてはいけない
この過程は『血行性転移』と呼ばれます
がん細胞が血管に入り、転移するまでの一般的な流れは以下の通りです
1. 浸潤:血管への到達と侵入
原発巣(がんが最初にできた場所)で大きくなったがん細胞のうち、移動能力や周りの組織を壊す能力を持った細胞が、近くの毛細血管や静脈の壁を分解・突破し、血管内に入り込みます
2. 血液中での移動と生存(CTC:血中循環がん細胞)
血管に入ったがん細胞は『CTC(Circulating Tumor Cells)』と呼ばれ、血流に乗って全身を移動します
生存の壁: 血液中には免疫細胞が存在し、多くのがん細胞は死滅します
生き残り: 生き残る細胞は、血管内で血液細胞(血小板など)と塊(クラスター)を作り、免疫細胞の攻撃から身を守りながら移動します
3. 転移先での定着(接着)
血液中を漂うがん細胞は、やがて転移先の臓器(肺、肝臓、脳、骨など)の細い血管(毛細血管)にたどり着き、その血管壁に接着します
『種と土』の理論: がん細胞(種)は、転移先臓器の環境(土)が親和性(相性)の良い場所でなければ、定着・増殖できません
《例えば、大腸がんは肝臓に、肺がんは脳へ転移しやすい》
4. 血管外への脱出と増殖
定着した細胞は血管壁を破って、臓器の組織内へ侵入(血管外遊走)します
その後、その場所で分裂・増殖を開始します
5. 新生血管の形成(増殖と定着の確定)
腫瘍が直径3mm以上の大きさに成長するには栄養が必要なため、がん細胞は血管増殖因子を出して新しい血管を作り、補給路を整備します
これにより、新たな転移巣が完成します
6.がんが転移するまでにかかる時間
血液に入ってから転移巣として画像検査(CTやPETなど)で見えるようになるまでの時間は、数ヶ月から数年、あるいはそれ以上と大きく個人差や癌の種類によって異なります
がん細胞が血管に入ってから、すぐにすべての細胞が転移を引き起こす訳ではありません
7.転移しやすいルート(血管)
門脈経由: 大腸などの消化器がんは、門脈を通って肝臓に転移しやすいです
静脈経由: 全身の静脈血は肺を通るため、多くの癌が肺に転移しやすいです
このように、血液に入ったがん細胞が転移する過程は、生存と定着という過酷なハードルを乗り越えた細胞によって引き起こされます
《まとめ》
意外と過酷なルートを通るということと、猶予があることさえ分かれば、回避のシナリオも考えやすい
癌細胞が広がるルートは、主に3つ
リンパ、体腔、血液
この中で一番遠くまで運べるのが血液
さっくりお話すると、血液は心臓のポンプで全身を回るからです
血液に入ったがん細胞が全部転移する訳ではなく、実際は、途中でほんほとんどが死んでしまいやすい環境を作りたい
血流速度
↓↓↓
流れが早すぎて、耐えられない
免疫細胞に攻撃されてしまう
たどり着いた環境が合わないなど
血液は、最速だけど割に合わない、かなり過酷なルート
適応できるのは環境に対応できた一部の細胞だけ
血流が多く、血管が狭くて、流れがゆっくりな場所を注意
肝臓、脳、肺など
がん細胞がこないカラダを目指すのはキリがありませんが
がん細胞が来ても、それらが生き残れないカラダを作ることはできます
そして、その状態を保つこと
それは血流や中身、免疫のバランス、慢性炎症のコントロール
これは、何か起きてしまったあとのお話ではなくて、自身の細胞の実力を上げるという土台のお話です
《単なる栄養素ではなく、情報豊富な生命エネルギーがほしくなる所以》
何を何ミリ飲めばどうなる?などの薬的な考えではなく、細胞のおかれた環境自体を変えることを本当にできているのかどうか
毎日の食育・生活環境はどう変われたのか
細胞はどれだけ要らないことをしてきたのかわからない環境を、素直に素早く変えてあげられるのかが重要
細胞通過の仕方
細胞を知り、共に笑えたものには容易い
全部、連動しているからこそ見える希望もあります
そもそも病や老化に悩まされず、未病を大病にはせず、カラダに起きるシグナルは消えていく
難しくしているのは、何なのか……ですね
皆さん、寒い日が続きますが、おカラダを大切にされてください
令和8年1月26日
いずみ薬局 柴田