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❤︎.*きゅう👻のつぶやき第2弾④

~社会の中の人間という立場から健康考える~ 生命はたった一個の細胞から生まれ分化して様々な生物へと発展したことはすでにお話しましたが、それではなぜこのような多様な生物が生まれてきたのでしょうか?それは地球上の環境の多様性と深い関係があります。熱帯地域では強い太陽光線から身を守るため人の肌の色が黒くなりました。南極のペンギンはうまく、冷たい水の中の魚が獲れるよう、羽が退化し、厚い脂肪が体を覆いました。ひとつの地球の中にさえも多様な環境が併存しています。谷や川に住むヤマメやイワナは速い流れに負けないよう流線型の体になりましたが、沼や池に住む鮎やナマズは静かな環境にいるために、ずんぐりした体になりました。鍾乳洞に棲む魚は四六時中暗闇の中にいるため何と目が退化してなくなってしまったのもいます。 こうした変化は突然変異と淘汰および偶然的な変化の過程をを通して達成されてきたものです。しかし、生物のこうした環境に対する適応の仕方、すなわち遺伝子の変化による環境への適応は大変時間がかかるというところに問題点があります。いえ、自然界における環境変化については、これでちょうど良いペースだったのかもしれません。 例えば、地球が氷河期に襲われたのは数10万年に1度ぐらいですから、生物の適応も悠々と間に合ったことでしょう。ところが人間社会の変化は今や100年単位という感じになっています。 例えばもし川がヘドロで汚されてもその変化が極めて長期間かかって生じたものならば、潜望鏡のように長い鼻を空中に出して呼吸する魚が生まれてくるかもしれませんが、短期間に変化が生じたために汚染された側は生物が適応できず死の川になってしまったのです。 今日、人間社会に生じた変化として最も印象的に目に付くのは、『工業化』ということです。私たちの社会が工業化に突入したの1770年のイギリス産業革命以来のことで、日本の工業化は明治維新以来でしょうから、たかだか百十数年にしか経っていません。 この工業社会を支えてきた基本思想は、『純粋化』、『効率化』、『定常化』という考え方です。 例えば企業のコンピュータールームに入ってみるとその部屋は空調されていつも同じ温度に保たれています。溶鉱炉に入ってみると、溶鉱炉の日は常に絶えることがありません。一度火を消してしまうと、炉が傷みまた運転再開するのが大変なのです。半導体工場に行ってみると、純粋という極めて綺麗な水が使われ、工場の中の空気もほこりのないキレイな空気になっています。 このように近代の工業社会は純粋であり、効率的であり、常に変わらない状態に保たれているというのが特徴なのです。 ところが工業社会があまりにも多くのものを達成していったため、知らず知らずのうちに私たちの身近な生活の中にも、工業社会的な考え方が入り込んできてしまいました。 例えば、定常化という考え方が生活に入り込んだ例として、冷凍食品とハウス野菜をあげることができます。最近では、冷凍食品が発達し季節を問わず、秋刀魚が食べられたり、枝豆が食べられるようになってしまいました。また、ハウス栽培の普及で、夏冬なしにスイカが食べられたりします。 純粋化という面では、今日のビタミン剤の流行などを挙げられるでしょう。野菜や果物の中に入っているビタミンをわざわざ純粋化して錠剤の形で摂っているのです。 効率化という点については、ブロイラーのケージ飼育を上げることができます。鶏は効率よく肥育するために、運動や日照時間までコントロールされているのです。抗生剤などの薬剤まで使われます。 特に食べ物について見るならば、こうした工業化の浸透は、食べ物の質を人間にとって好ましくない方向に変えずにはおかないでしょう。 最近改訂された食品成分表は旧表と大幅に書き換えられましたが、これなども農畜産業の工業化による変化を含むとみることができるでしょう。また、近代社会の中で工業化の進展に伴って作り出された環境は清潔で、定常的な世界ですが、実はこうした環境は反面から見ると人間の体を甘やかし、変化への適応力を失わさせる悪い環境でもあります。こうして甘やかされた体は天から与えられた自然治癒力という名の最高の病院と薬局をいたずらに弱らせてしまうのです。再び食べ物について言うならば、あまりにも清潔で純粋で消化の良い食べ物は人間にとって好ましいものではないのです。以上をまとめて申し上げるならば、人間を含む自然界は『雑多で非定常的で、全体的に見ると効率的でもない』世界であるのに、たかだかここ百年から二百年の間に純粋で効率的で定常的な世界が人間社会を支配してしまったのです。しかし、この新しい環境に適応するにはあまりにも時間が短すぎます。 とすれば自然界の方に合わせた生活をするのが人間にとっては賢い選択だと言えましょう 大高酵素では『食べ物に商業と工業を入れるな、自然の恵みである農産物、水産物を材料に母親が真心込めて作る手料理こそ、子供らにとっての真の自然食であり、健康食である』と訴えていますが、それはこうした理由によるのです。また生物は多くの、有効成分を食物から摂っていますが、そうした有効成分を単一的に摂取するのではなくて、自然環境が恵んでくれた、全体(=生物)として食べているのです。 カルシウムではなく小魚を、ビタミンCではなくイチゴを摂取しているのです。食物の生産者がこうした点をよく理解し、自然界の原理を正しく生かして食糧生産を行い、その食物を料理する母親が、『人間は多くの生物によって生かされている』存在などだということを認識しているならば子供達は食生活を通して自然と社会の恵みに感謝することを学ぶとともに、真偽・善悪・美醜をわきまえる分別を学ぶことができるでしょう。