2020/05/22
『犬の僧房弁閉鎖不全症について』
~はじめに~
僧房弁閉鎖不全症とは、左心室から全身に送り出されるはずの血液の一部が、左心房に逆流してしまう状態です。 全身へ送り出す血液量が減り、左心房は拡張します。 急性発症の場合は、急激な肺高血圧、肺うっ血による呼吸困難が現れます。
当店では、回復の症例までを持っております。
ご相談の前にお伝えしたいことですが、ご家族のこの子を助けたいという気持ちをエゴと想われどこかで躊躇があるのでしたら……
そのあたりはご心配なくご相談ください。
1分でも早くこの子の苦しさをとりたいお気持ちと真剣にしていただくことで良い結果となります。
まだ、できることがある内にどうか。
食むら、食欲不振は趣向やその子のご機嫌の問題ではありません。
そう解釈されても、病と原因は進行します。
あとで後悔されませんようお伝えしています。
お腹が空いても、喉が乾いても、飲食できなくなっているのです。
心臓の回復、薬剤により傷めた腎臓、肝臓などの回復をしてくださいというメッセージを受け取ってください。
生体反応が薄く、ぐったりしてから、焦ることのありませんように。
食べなくなり3日間など、自己判断で様子を見ないですぐにご連絡ください。
彼らの3日間は私たちの1週間です。
人ならご自身のおカラダはご自身で管理、選択できます。
??さんはご家族の判断、選択により……
過程も最期も変わります。
苦しまず生体をとじられた時、生前も死後も硬直はしないのは何故でしょうか。
答えはそこにあります。
危機に迫った時にご連絡いただきますが、2日は短いです。
それに近い奇跡もありましたが……
2週間~1ヶ月はほしいです。
ですから本来、普段から知っていてほしいことをお伝えしてます。
?下記の薬剤たちは、進行後退の為に中止はせず時間を稼ぎますが、治療はしておらず、あくまで対症療法です。
?治療を一刻も早くはじめるべきです。
?方法は、直接お問い合わせください。
【僧房弁閉鎖不全症で使われるお薬の一覧】
?アピナック錠
(成分/アラセプリル)
ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬といわれるわんちゃん用の慢性心不全の症状を改善するお薬のひとつで、血管を拡張し心臓の負担を軽減します。
ACE阻害によるレニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系を介する作用と、 RAA系を介さず末梢交感神経を直接抑制する作用の2つのルートで血管拡張作用をもつお薬です。
用法:1日1~2回、ステージに合わせて調整します。
?ピモベハート錠1.25 ※ピンク色の錠剤
(成分/ピモベンダン)
心筋のトロポニンCのCa2+感受性増強作用及びホスホジエステラーゼ(PDE)活性抑制作用を有し、陽性変力作用及び血管拡張作用をもつお薬です。
用法:体重1kg当たりピモベンダンとして0.25mgを1回量とし、1日2回、朝夕おおよそ12時間間隔で経口投与する。
?フロセミド錠(利尿剤)
心不全、肝硬変、腎疾患による浮腫の治療に用いられるループ利尿薬の一つで、人では高血圧薬を目的とした処方でも使われます。
血漿蛋白との結合率が高く、肝臓や腎臓以外の組織にはほとんど分布しない。
つまり、体液が排泄できないと心負担が増すので進行後退には必要なのですが腎臓数値が上がります。
これが出ていたら、初期ではなく肺水腫の域まできているステージが高いことを意味します。
用法:ステージが上がると1日に1~2回処方されるが、腎臓負担となる為に応急処置的に昼を足し、肺水腫など状態が緩和すれば減量する。
?気管支拡張薬
心臓の弁が異形化することにより血液が肺へ逆流し始めると咳が出ます。
気管支拡張しても根本的ではないものの処方されている子がいます。
?二トロール錠(強心剤)
静脈を広げて心臓の負担を減らすと共に、冠動脈を広げて心筋の酸素不足を一時的に回避し、胸の重苦しい圧迫感やしめつけられるような胸痛を速やかに和らげます。
通常、人では狭心症や心筋梗塞などの治療に用いられます。
以上
用量もステージにより違います。
エコーの心臓の大きさのお写真や、弁のエコーのお写真や最終の採血表などもまた必要なら、おありでしたら、こちらで見させていただきます。
お薬がもし分からなくても、お薬自体のお写真などの写メでも構いません。
朝夕なのか、朝だけなのか。
頓服があるのか。
指示を書いたお薬のしおりか、薬袋の写メなども。
また見せていただけましたら。
望まれることをご提案させていただきます。
最大出ているのか、猶予があるのか。
また、必要と思われましたら何時でもみせていただきます。
??追伸???
これらのお薬を、飲まれている?さんたちの『食欲不振が生じる理由』として……ご参考にしてください。
本来、医薬品(以後、薬剤)は治療ではなく、対症療法で、心臓の修復はしてはいませんが、早い進行を遅くする程度はしている状態です。
ですので、時間がまちまちにならないように確実にあげる必要がありますが。
薬剤はそのほとんどが、体内に入ると門脈を通り肝臓通過し腎臓へ解毒されます。
この時に肝臓や腎臓のようか、血液を浄化するところは、年齢と共にもドックフードの消化でも、薬剤でも、必ず働き、弱ります。
そこが弱るとこれ以上血液を汚さないでとカラダは防御反応で、食を減らそうとしたり、ムカつき、吐き気、食欲不振が始まります。
人の腎や肝機能不全や低下でも、薬剤は対症療法ですから根本的には治せないということで、薬剤は胃薬みたいなものが出ます。
心臓の修復や本当に進行をおさえるケアや生命の細胞の痛みを加算させない方法はあるにはあります。
また、お問い合わせください。
食べなくなれば体力が持たないのに焦りますが、無理やり食べさせてではなくて、根本的に食べれる状態にしてあげることと、原因をとりながらの食事が大切となります。
解決せずに食に焦ると受け付けないが起こります。
高齢でしたら尚更、なるだけワクチンなども。
ものすごく書きにくいのですが、負担です。
カラダにとって、何が自然で何を異物かを考えてケアします。
手術なしで、僧房弁閉鎖不全の子は何匹かみてきています。
また必要があれば、ご相談ください。
犬や猫さんの寿命は3倍も4倍も早く、私たちより進んでいます。
ご連絡はなるべく早くしていただいた方が、先が変わりますので、ありがたく想います。
いずみ?
必?読☞ 動画付き症例③『クピトちゃん?16歳の蘇り』