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【西洋医学には、得手・不得手があります】

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西洋医学には、得手・不得手があります

 

現在、日本の医療期間では一般的に西洋医学に基づいた医療が行われていますが、その名の通り西洋人によって確立された医療ですよね

 

目覚ましい発展を遂げ、人の健康や幸福にも大いに貢献していますが、西洋医学にも欠点があること

 

その欠点は、日本人など東洋人の体質には合わないこともあるといった問題が次第に表面化してきています

 

これが今、大きな壁になっているのです

 

アフリカ大陸で出現した当時、人類は雑穀を主な食糧にしていました

 

大型獣に追われ、気候の変動もあってヨーロッパ大陸に移住してきた人類は主に動物を捕獲して食糧にする狩猟民族として力を増していったのです

 

狩猟民族ですから敵を見つけると、徹底的にやっつけることを得意としてきました

 

医療でもその本性は十分に発揮され、病原菌が原因である感染症などをやっつける治療を中心に目覚ましく発展したのです

 

病原微生物は抗生物質で叩けばいい

 

病んだ部分は切り取ってしまえばいい

 

西洋医学は大まかに言えば『病気と闘う』という考え方が基本になっています

 

勿論、それも医学の一面であることは確かで、こうして発展してきた西洋医学のおかげで、現在多くの病気が治るようになり、平均寿命も劇的に伸びるなどの恩恵も大きなものがあるというべきでしょう

 

ただ、そこに語られないのは、健康寿命が延びてはいないことや平均寝たきり年数が延びていることです

 

現代は、衛生環境が良くなり細菌感染が主体だったこれまでの病気の様相が大きく変わってきています

 

最近の病気の主流になってきている、高血圧・糖尿病・がんなどは、生活習慣病といわれるように、それまでの生活の仕方や加齢などが原因になって起こる病気

 

自分で自分の体の中で作ってしまった病気です

 

それまでの細菌感染による病気とは根本的に違うのです

 

血圧・血糖・血中脂質など生活習慣病の原因は生命維持になくてはならないものなので、徹底的に叩くことも切り取ってしまうこともできません

 

それまで叩くor切るorやっつけるという方法で病気と向き合ってきた西洋医学は生活習慣病前にして、手打てを見出すことができないでいるのが実情です

 

ちなみに、西洋医学では診断の基本は統計的な結果を元に行われるのが一般的です

 

つまり、多くの人を計測し、その数値がばらつきを目安に『正常域』からはみ出しているかどうかで『正常』と『異常』を分けるのです

 

正常域からはみ出した人は『異常』だと見なして薬を出す

 

例えば血圧について、WHOでは『130未満かつ85から89』を正常血圧としていることはその一例です

 

これ以上だと高血圧と診断して降圧剤を出して正常値に戻すようにする

 

診断は数字を基に行い、治療はマニュアル中心

 

一人一人の体質や生活環境などが反映されることはほとんどないのです

 

西洋医学にはさらに大きな問題点があります

 

西洋医学は病気と向き合う時、悪い部分、例えば臓器別にと考え、さらに細胞、遺伝子と分析して病態を解明しそれに伴って治療法を開発するところに重点を置いてきた医療なのです

 

人の体は総体的な構造であり、臓器ひとつひとつがバラバラに機能しているものではありませんよね

 

ですから、免疫や代謝、自律神経、内分泌系のどれか一つでもバランスが崩れれば、自己治癒力のパフォーマンスが低下して様々な不調が現れることは当然です

 

人を部位別にみることから、心と体は引き離されて診断や治療が行われ、さらには患者さん一人一人の違いはあまりかえりみません

 

医療の対象は心と体をも一人一人の人間です

 

ストレスが直接・間接的に多くの病気の引き金を引いていることは、広く知られています

 

心が動けば自律神経のバランスが変わり、内分泌ホルモン系代謝にも影響を与えるというように、心と体は深く変わり関わり合っています

 

それなのに心と体を引き離して、本当の治癒が導くことができるとは思えませんよね

 

病気を完全に治そうと考えるなら、心と体を統合して考え、その両方にアプローチすることが必要ではないかと、誰だってそう思うのではないでしょうか

 

ただ、こうした不得意分野や問題点はあるものの、もちろん西洋医学には素晴らしく優れた点もたくさんあります

 

何より、西洋医学が力を発揮するのは、命が危機に瀕している場合の救急処置です

 

救命救急の進歩と広がりってどれだけたくさんの命が救われているでしょう

 

手術の進歩により、救われた命も数え切れません

 

今では、かつては救うことができなかった、極小未熟児でも育てることができるようになっています

 

これは、医療機器の進歩や新生児医療の進歩の賜物だと思います

 

話題のiPS細胞による再生医療も、新たな領域を拓いて、これまで救うことができなかった難病の患者さんに光明を与えることにもなるはずです

 

その進歩と発展には、大きな期待を寄せることができますが

 

重要なことは、どんな病気も西洋医学の発展と技術で直すのが一番だという偏った発想を持つものではなく、伝統的に行われてきた民間療法や伝統療法などにも目を向けるという広い視野と柔軟性を持つことが大切になります

 

元々、医療に線引きをすること自体意味がありません

 

患者さんが苦痛や不調から救われて、毎日を健やかに心地よく過ごすことができるようになる

 

そのサポート全力でするという立場に、西洋医学も東洋医学も民間療法&伝統療法に変わりはないはずです

 

その先に、本当に生命が閉じようとする時、医療機器とて難しくなる時を見られ感じられた方は、病が起きてからの救急処置か、予防医学を考え、どの辺りから、ご自身の環境精査に取りくんでいかれるかによっても、未来は確実に、変わってくるはずだと考えます

 

いずみ薬局 柴田裕佳